
北九州八幡西区浅川には日の峰山という標高123mの山がある。
幼少期に爺ちゃんとよく登ったものだ。
それこそ35年くらい前には初登頂していたと思う。
中学生の頃は山頂から芦屋基地を眺めて飛び回る今はなきT-1練習機に憧れを抱いていた。
今から8年前に関東から北九州へ戻ってきた時も何度か登った。

さてさて久々に登りますか。

知らない人はここが山の入り口だとは気が付かないだろう。

登山道入り口には竹の杖があるけど私は使わない。
使わなくても登る力はある。

永遠に続くかの様な階段が目の前に現れる。
ココでひるむ様なら悪いことは言わない。
踵を返すがいい。
私は登る。

昔は車道でも上がってこれたけど今は封鎖されている。

神々しく鳥居が現れる。
この山は麓の日の峰神社と繋がりがある様だ。

道が二手に分かれているが獣道っぽい道は進んだことが無い。
今日も階段を登る。

途中に少し開けた場所がある。
いつかサバイバルナイフ1本握りしめて野営でも、、、

山頂に近くなるにつれ道は急になる。
手すりがあるが私は使わない。
自分だけの力で登りきってみせる。

ようやく山頂が見えて来た!
長く険しい道のりではあったがまだ気を抜けない。
山を舐めてはいけない。

やっと辿り着いた山頂。
かなり息が上がっている。
ほぼノンストップでここまで来た。
時計に目をやると登り始めて約10分。
疲れたぜ。

昔から変わらないこの石碑。
この山頂には神が宿っている。
身近なパワースポットを上げるとしたらココで決まり。





お湯を沸かしてコーヒータイム。
キャラメルシロップを投入するだけで特別な事をしていると錯覚してしまうのは私だけでは無いはずだ。

私は今、目の前に広がる街に住む人々の誰よりも遥かに高い所でキャラメルシロップの入ったコーヒーを飲んでいるのだよ。
俺の街、中々いいじゃないか。
コーヒー飲んで帰り支度してたら新たな登山者がやって来た。
サングラスをしているが杖を使っている。
70代とおぼしき老人。
軽い優越感に浸る。
私は杖無しで登れます。

登って来た道とは別の獣道っぽい道がある。
この道は途中で二手に分かれていた道に繋がっているらしい。
サングラスをかけた登山者に尋ねてみた。
「この道通って下まで行けますか。」
すると彼は即答でこう答えた。
「少し険しいからその格好じゃやめておいた方がいい」と。
確かに
仕事帰りで革靴にスラックスにワイシャツ姿。
山を舐めてはいけない。

駐車場はありません。
夏場は虫が多いので夏場以外がおすすめ。
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