鎖骨骨折物語 第5話 手術を終えて

鎖骨骨折物語

手術が終わり、長い長い夜が明けた。

か、体が痛くて上手く動かせん。

朝食が運ばれて来たが起き上がれないのでベッドを起こしてもらう。

手術した左側の手は上手く動かせない。

朝のメニューはふりかけと納豆だ。

混ぜることを諦めてご飯に乗せたらゆっくりと食べる。

36時間振りの食事だ。

人よりも食べる量が多い私だが、少食にも慣れてきた。

担当医がやって来て、後は痛みはだんだん無くなっていくと言われて安心する。

手術翌日で風呂に入れないので看護師さんに身体を拭いてもらう。

病院をみて強く感じたのが、若いスタッフが多い。

皆んな二十代から三十代に見える。

若い世代に支えてもらっていることを強く感じた。

だけど私の同年代の医療従事者は一体どこに居るんだ?

午前中にリハビリをしてもらう。

リハビリと言っても肩とか肩甲骨辺りのマッサージがメインだ。

世間話で時間が過ぎていく。

昼過ぎくらいには身体も朝よりは動くようになってきた。

週に一度程、偉い先生の回診があるようで、今日がその日だ。

一部屋一部屋の患者に声を掛けて歩く。

その周りをドクター達が取り巻く。その周りを看護師達が取り巻く。

退院は2日後の日曜日に許可が出た。

ハイボールのみてぇなぁ。

この日の夕食は天麩羅だ。

私はナスと大葉の天麩羅が好きなんだ。

天つゆで頂きたいのだよ。

そんなわがままは口に出さずにありがたく頂いた。

その晩はよく眠れたが鎮痛剤が切れると鎖骨が痛む。

夜中にナースコールして、点滴に鎮痛剤を追加してもらう。

そして朝。

yea!久々のパンだ!

普段ならパンにジャムを塗って食べたりしない。

チーズと目玉焼きとベーコンとかだ。

だけどパンにジャム塗って食べたら美味しくてニヤけてしまった。

フルーツが似合う私!って気分を継続したいのでそのまま自動販売機でウェルチのブドウジュースを買ってきた。

鎖骨の痛みはベットからの寝起き時には痛むけど時間がたてば良くなる。

時間があるのでスマホでニュースをみる。

英語の勉強をしたいと英語の本を読むと眠くなりそのまま仮眠する。

お昼ご飯が運ばれて来る。

この健康的な食事も今日までだ。

昼食後、昼寝をすると夜寝られなくなるからなるべく起きていようと頑張るが、気温もちょうど良く、ベッドに横になった状態では睡魔に襲われる。

私は戦わない、無駄な争いは好まない。

そのまま昼寝。

夕方、嫁に明日の着替えを届けてもらう。

夕食後にはコーラを飲んだ。

やはり身体が炭酸を求めているのだ。

まぁ、まて、そう焦るな。

明日になれば好きなだけ炭酸がぶ飲みYeah!

案の定、夜は寝付ける気配など全く無い。

夜の12時ごろ眠りに落ちて2時間後に身体の痛みで目が覚める。

鎮痛剤を飲んで朝を迎えた。

ついに退院だ!

今日は日曜日、7日前の日曜日の夕方にチャリでコケてから一週間だ。

骨折は長引くなぁ。

今後、腕を90度以上に上げるリハビリは4週間後から始めるらしい。

骨がつくまで3か月から半年。

職場復帰はいつから出来るのか。

2.3週間で復帰出来ればいいけど。

まぁいい、この期間、この機会にやれる事を考えよう。

あと1時間後には退院だ。

お世話になったベッド周りを整理しよう!

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