北町貫太へ

日常のひとこま

西村賢太死去

かなり衝撃的な言葉がLineニュースに載ってた。

え、本当に?

彼とは10数歳しか歳が離れてないだけにかなり驚いた。

彼とか言っているけど全く面識の無い他人だ。

しかし少なからずとも私の方は彼を知っている。

10年近く前に芥川賞を受賞した彼の小説や他の小説を読んで衝撃を受けた。

小説の主人公はろくでもない奴だった。

良い所なんてひとつもない。

どうしようもない人生を包み隠さずに書き記していた。

読むにつれて引き込まれていった。

自分と重なり合わせていた。

共感が持てた。

主人公の北町貫太は自分ではないのかといった錯覚に陥るほどだった。

北町寛太は作者である西村賢太だろうと容易に察しがついた。

私みたいなろくでもない男が他に居ることに安堵を覚えた。

北町寛太よりましな生き方、人間になってやる!

心の中でそう思いながら生きてきた。

今では人並みな生き方が出来てると思う。

北町寛太のおかげだ。

そんな彼が亡くなったニュースをネットで知った。

ネットのニュースに載るくらい有名な北町寛太

いや、西村賢太。

あなたは到底私が越えることができるような方ではありません。

私を含めて何人のろくでなしに希望を持たせてくれたことか計り知れません。

そんなろくでなしの1人として心よりご冥福をお祈り致します。

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