
この話はフィクションです。
実際の人物や名称とは関係ありません。
今回逮捕された事件は秋田、岩手、宮城、埼玉の合同捜査本部によるものだ。
事件の数が多くて何回も再逮捕された
再逮捕されるたびに検事調べ行ったり写真撮ったり指紋撮ったりする
その度に留置番号が更新されていく
留置所では便所サンダルが支給されてそこにガムテープ貼ってマジックで自分の番号が書かれていく
検事とも何度も話をしていく事で顔見知りのようになり硬さも無くなっていった
お願いだから優しい判決にして下さい
検事調に行く時は基本バスだが共犯と合う可能性がある時は警察署のバンで留管の担当が送り迎えしてくれる
検事調べを待つ間は車の中でタバコが吸える
外に出るとどうしても食べ物屋に目が行ってしまう
房の中でも外に出たらアレが喰いたいといった話題が尽きない
この日も検事調べの帰り道、外の景色を食い入る様に見ながら署へ戻っていった
自分の房へ戻ってすぐのことだ
「124番、荷物まとめて!部屋移動するよ!」
おぉ、よく分からんけどこのつまらない住人達とお別れだ!
ちなみに今までいたのは6室、1番端っこで少し狭い部屋だった
6室にだけ監視カメラが取り付けられていた
その理由は後々分かることになる。
次の部屋は2室、担当台を背中にして1番左の部屋が保護房、そこから右に順番に1.2.3.4.5.6部屋となる。
2室の住人とは何度も話をした事がある、割と退屈しない生活になりそうだ。
コメント