
留置所の房の中は狭い
取調べが無い日は1日中その中に居なければならない
土日は運動も無いから悲惨だ
特にゴールデンウィークとかの連休は房から出れるのは歯磨きの時くらいなもので
とにかく暇だ
房の中には本を3冊持ち込むことが出来る
基本的に1日3冊のみ
漫画だとすぐに読み終えてしまうから小説を読む
本は差入れしてもらった物や元々留置所に有る物
ちなみにヤンマガ等本の折り曲げ部にデカいホッチキスの芯でガッチャンしてあるような物はくり抜いて紐で再度閉じられる。
人気のある本は実話ナックルズとか実話時代なんかのアウトロー系の雑誌
記事によっては墨塗りされる
新聞も1日に1回回ってくるけど記事によっては墨塗される
中に入ってる人に関わりのある記事が墨塗される事が多い、ちなみに墨塗とは読んで字の如く
記事がマジックが何かで真っ黒に塗りつぶされることだ
一日中本を読む、ノートに絵を描く、部屋の中を歩きながらエアー散歩をする、筋トレする、寝る、同じ房の人間と話す、、、暇だ。
同じ房の人間がつまらなかったり、調べで房に一人ぼっちのときは話し相手が居ない
そんな時は隣の房の人間と話す。
房の奥側へ行き、裏の通路越しに呼びかける
「おぅーい、マルマルさーん!起きてるかーぃ」
みたいな感じで
でもつかれるから長話はしない
寝てる人もいるしね
ある時房の中からこう呼びかけた
「おーい、どらえもーん」
誰か反応するかな?
「どうしたんだいのび太くん」
隣の房からドラえもんのモノマネしながら答えがかえってきた!
「何か面白い遊びはないかい?」
「トゥルルテッテレ〜♪ しゃーぶー」
「わぁ!ドラえもん!コレどうやって使うんだい?」
「トゥルルテッテレ〜 ポンプ〜」
これからしばらくトゥルルテッテレ〜♪が流行った
唐突に トゥルルテッテレ〜♪
「フェニルメチルアミノプロパーン」
みたいな
とにかく変な人間が多い
それが留置所。
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