丸留物語第15話 3室の2番さん

丸留物語

3室に留置番号2番という人物がいる。

その年2番目に留置所に来た人間だ。

罪名 放火

25歳位の奴だ

まともに会話を出来るタイプでは無い一言二言だけしか発しない。

見た目は大人しそうなひょろっとして髪は短いけどボサボサ

不気味な奴だ。

話しかけても

「うっ、あ、ぁあ」

こんな感じで返事を返してくる。

ふざけてるのか、本当にこうなのか分からない

だけど調子がいい時は少し喋れる。

調べの刑事は大変だったはず。

放火は捜査1課担当、強盗とか殺人も捜査1課担当。

1課の調べはキツイだろうけどこのタイプにはどんな調べをするのかとても気になる所だ。

私が2室で2番が3室だから隣同士の房になる。

部屋越しに喋る事も出来るけど何度話しかけてもシカトされる。

運動の時は話す事が出来る。

2番はいっちょまえにタバコを吸う。

根本まで吸う。

放火について聞いてみた。

人が住んでいない倉庫や神社に火をつけたそうだ。

その数5件

人が死ななくて良かったね

何故火をつけるのか?

「えっとですね、えへへ、火を見るとですね、あ、あ、へへへ、と〜〜ってもたぁのしいんですよぉ〜」

コイツ娑婆に出てもまたやるな

聞けば再犯らしい

1回目は実刑で黒羽刑務所へ行ったそうだ

黒羽刑務所は栃木県にある初犯で刑期が短い人が送られる所。

関東で初犯だと行き先として黒羽が多い

2番はママチャリで放火して回ってたそうだ。

こんな不気味な男がママチャリで放火する場所探してる、U tubeなら凄い動画が撮れるはず。

こんなに変な男の性癖も気になる私。

Sexは好きか?

「はいぃっ!好きです!」

食い気味で答えてきた、しかもどもってない!

最後にしたのはいつ?

「逮捕されるまで妹と沢山セックスしてましたぁ」

ああ!想像通りやばい話出てきました!

どんな感じでやっていたんだい?

「コタツの中でぇ妹のパンツに足の指を擦りつけてたんですよぉそしたらお兄ちゃんやめてって言われてぇ、でも続けてたら感じてたんでぇ、コタツの中に頭入れてマンコぺろぺろしちゃいました〜!」

エロ漫画みたいな話だな

でもこの変態が話すと実話感半端ない

信じられない事に2番は無罪で出れると本気で思っていたらしい。

公判が終わって求刑10年うたれて裁判所から戻ってきた日

2番はずっと泣いていた。

数日後彼は拘置所へと移送されていった。

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