【ひなの国 九州】
福岡県はこの時期になるとひなの国となる。
その中でも座敷雛のまちと呼ばれているのが飯塚市だ。
毎年開催されているひな祭り。
いいづか雛(ひいな)のまつりへ足を運んでみた。

飯塚市は福岡県中部に位置し筑豊三都の一つに数える。
かつて炭鉱で栄えた土地であり現在は福岡県4番目の人口を擁するが他の地域の例に漏れず商店街を行き来する人々の流れは少ない。
平日の昼間の人通りは視野に入る人数が5名ほど。

商店街へ直結している有料駐車場から商店街に足を踏み入れたとたん雛人形が現れた。

商店街には特設スペースがありそこでは色々なパターンの雛人形を見ることができる。

吊るし雛なるものもあった。

第20回ひいなの祭り、こちらの会場では手作りの雛人形を購入する事が可能とのこと。
あったかいお茶をいただきながらしばし鑑賞してみた。


商店街を進むと別の特設会場を発見!

先ほどの会場とは異なり時代を感じさせる趣のある人形がずらり。
彼等人形達はこの祭りが行われることをどのように感じまた、この祭りが終わる時をどのように感じているのだろう。


商店街を抜け通りを歩くと千鳥屋本家飯塚本店の看板を発見。

じつはここもひいなの祭り会場である。
店内に入ると普通の和菓子屋さん。
と、周りを見渡せば怪しげな扉を発見。
こちら入ってもよろしいですか?「はいどうぞ」
中は撮影も可能ですか?「はいどうぞ」
じゃ、いくぜ!

ドアを開ければそこは外でした。

引き返すのはかっこ悪い、いざゆかん!

行き止まりやん!
特設会場ってなんなん!
古い邸宅の外周をちょっと歩いただけ?
そんなわけはない、そこの開き戸を開ければいいのかな?
あ、開かない、窓ガラスから中を覗くもそんな会場っぽい雰囲気も無ければ明かりも点いていない。
どうする、こんな時あの人ならどうする?とか考えていたら。
ガラガラガラ♪
「開いたよ」
嫁の声が、どうやら私は開き戸の開け方を間違えていたらしい。
土足で上がろうとする娘に
「こらこら、靴を脱ぎなさい」等と言うことで何とか父としての威厳を保ちながら、まるでダンジョンに踏み込むような気持ちを平常に保ちながら進んでいく。
1階部分の入り口からすぐに2階へと上がる階段がある。

急な階段を上がると早速雛人形がお出迎え。
ここでふと思う。和菓子屋さん特有の甘い香りが漂う中この異次元空間を歩くのはなんだか不思議だ。

2階部分を進むと和室が連なっている。
勿論各部屋ごとに雛人形が佇んでいる。
しかも一目見て通常の雛人形とは違う、歴史を感じるといえば簡単だが、私が彼等(雛人形)を観ているようにまた、彼らも数え切れない程の人間達を見てきたことだろう。
無邪気に笑う幼子からしわの刻まれた老人まで、確かなことはみんなからやさしい視線を受けてきたであろう事、だからなのか、彼らを見ていると心が和む。


まだ先があるようだ。

原田ツユさんのオルガン発見♪
触っちゃだめよ

隣の部屋に現れたものは!!!!

で、でたー!
桜舞う 春の祭り
北は青森のねぶたから
南は琉球の獅子舞まで
多数の祭りを桜吹く中で人形たちと絡み合う
福岡太宰府天満宮の曲水の宴までも雛人形であらわす。
極限のきわみです。
良い意味で、かなりのほめ言葉で、唖然としました。

会場を後にして千鳥屋本店店内にて和菓子を数点購入。
店外に出た後に小さな小ケースに雛人形を発見。

千鳥屋、すごいぜ!
そんな気持ちのまま駐車場へと向かう。
途中のいいづか信用金庫の前にも雛人形があった。

いやー、いいもん観させていただきました。
私に娘がいなければ来る事も無かったであろうひいなの祭り。
来年のこの時期もここへ来ることだろう。
ここだけの話飯塚以外にも九州各地に雛たちの晴れ舞台があるってよ?!
リサーチするぜ!
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